海外ドラマを見ていると、救助された人が救急隊員の手を握って「本当にありがとう」と伝える場面に出会います。すると隊員は「ドンメンショニッ」とひと言。字幕には「どういたしまして」と出る、その正体が Don’t mention it. です。
意味
Don’t mention it. は 「どういたしまして」「気にしないで」という意味です。
直訳は「それを口にしないで」ですが、そこから転じて「お礼を言うほどのことじゃないよ」という謙遜の気持ちを表します。
聞こえ方
実際の音は ドンメンショニッ のように聞こえます。
Don’t の t はほとんど発音されず、mention it. の it が前の音とつながって「ショニッ」と一息に流れます。だから単語ごとに区切って聞き取ろうとすると、急に分からなくなってしまうんですね。
使われる場面
ドラマでいちばん多いのは、助けてもらった人が「Thank you」とお礼を言ったあとの返しです。
刑事や消防士が、振り向きざまにサラッと「ドンメンショニッ」と返す——あの恩着せがましさのない、さりげない優しさが出る一言です。日常会話でも、ちょっとした親切のあとに気軽に使えます。
ニュアンス
Don’t mention it. は Don’t で始まる否定の命令文の形をとった、お礼への定番の返答表現です。
形こそ「言わないで」と相手を止める命令文ですが、実際には相手を立てて距離をぐっと縮める、カジュアルで温かい一言として働きます。
You’re welcome / No problem との違い
どれも「どういたしまして」と訳せる表現ですが、ニュアンスは少しずつ違います。You’re welcome. は最も標準的で、どんな相手・場面でも使える丁寧な返し。No problem. は「全然平気だよ」というカジュアルさを含み、友人や同僚との距離に合います。
そして Don’t mention it. は、No problem. と同じくカジュアルでありながら、「お礼なんて気にしないで」というちょっとした謙遜さが加わるのが特徴です。それほど大したことじゃないよ、と軽く返したいときにぴったりです。
例文・会話例で覚える
実際のやりとりの中で見ると、使いどころがつかめやすくなります。お礼を言われたときの「軽めの返し」として使うのが基本です。
A: Thanks for helping me move today.(今日は引っ越しを手伝ってくれてありがとう。) / B: Don’t mention it.(気にしないで。)
A: I really appreciate the ride home.(家まで送ってもらって本当に助かった。) / B: Don’t mention it. Anytime.(どういたしまして。いつでもどうぞ。)
A: Thank you so much for the gift.(プレゼント、本当にありがとう。) / B: Oh, don’t mention it!(いやいや、気にしないで!)
フォーマル度と使う相手
Don’t mention it. は、友人や同僚、店員と客といったカジュアル~半フォーマルな場面で広く使える表現です。「古くさい表現」と見られることもありますが、日常会話やドラマでは今でもよく耳にします。
一方で、取引先や目上の人へのかしこまったメールなど、きちんとしたビジネスの場面では You’re welcome. や My pleasure. のほうが無難です。迷うなら「親しい相手には Don’t mention it.、フォーマルな場は You’re welcome.」と覚えておくと迷いません。
まとめ
Don’t mention it. は「どういたしまして」「気にしないで」と伝える、お礼へのカジュアルな返しです。音は「ドンメンショニッ」とつながって聞こえます。お礼を言われたとき、さりげなく返せると会話がぐっと自然になりますよ。
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