Get out of here!
海外ドラマを見ていると、誰かが部屋から追い出されるシーンがあります。
「ゲラロブヒィア!」
字幕には「出ていけ!」と出ていた。でも音はひとつながりで、聞き取りにくい——。
正体は「Get out of here!」です。この記事では、なぜそう聞こえるのか、どんな場面で使われるのかをわかりやすく解説します。
意味
Get out of here! の意味は「ここから出ていけ!」「出て行け!」です。
相手を追い払うときの強い命令フレーズです。
Get out of here の “of” はなぜ必要?
「get out here」ではなく「get out of here」が正しい形です。この「of here」は「ここから」という意味のかたまりで、「get out of 〜」(〜から出る)という動詞句の一部になっています。「of」を省くと英語として不自然になるため、発音上は弱く短くなっても必ず入っています。「ゲラロブヒィア」と一語に聞こえるのは、この「of」が前後の音とつながって弱く発音されるためです。
聞こえ方
カタカナで表すと——
ゲラロブヒィア
3つの単語が、それぞれ次のように変化してつながります。
- Get → 「ゲット」の t が「ラ」に化けて「ゲラ」
- out of → ひと息につながって「ロブ」
- here → 「ヒィア」
ポイントは最初の t の音です。アメリカ英語では、母音に挟まれた t は「ラ行」のような軽い音に変わります(「フラップT」と呼ばれる現象です)。water が「ワラー」に聞こえるのと同じ仕組みです。さらに out of が一語のようにつながって「ロブ」と縮まり、here の「ヒィア」へと流れ込みます。これらが切れ目なく続くため、3語が「ゲラロブヒィア」とひとつの塊に聞こえるわけです。
使われる場面
「Get out of here!」は、誰かを部屋や場所から強制的に追い出すときに使われます。シカゴPD・FBI・SWATなどの刑事ドラマで、よく耳にするフレーズです。
たとえば、「Get out of here before I arrest you.(逮捕されたくなければここから出ていけ)」のように、威圧的な命令として使われます。
ニュアンス
「Get out of here!」には、有無を言わさない強さがあります。言い訳や反論の余地を一切与えない、一言で場を制するフレーズです。
発言者の怒りや威圧感がそのまま言葉になったような一言で、ドラマでは緊張感が一気に高まる瞬間に登場します。
ただ、一方で、私がシカゴPDを見ていたときは、こんなシーンもありました。仲間にからかわれた人物が、怒るどころか笑顔で「Come on, get out of here!」と言いながら、手でその相手を払うようなしぐさをしていたのです。最初は「追い出してるの?」と戸惑いましたが、実はこれ、まったく逆の意味でした。
この場合の「Come on, get out of here!」は、「まさか!」「うそでしょ!」「やめてよ〜」といった驚きや照れ、軽いツッコミを表します。怒りではなく、じゃれ合いの表現なんですね。同じフレーズでも、表情やトーン次第で真逆のニュアンスになるのが面白いところです。
まとめ
「Get out of here!」は「ここから出ていけ!」「出て行け!」という強い命令フレーズです。海外ドラマでは「ゲラロブヒィア」と聞こえるほど速く短縮されるため、字幕なしで聞き取るのが難しいフレーズのひとつです。シーンの空気感と合わせて覚えておくと、ドラマがぐっと楽しくなります。
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