海外ドラマの英語フレーズ

イズザットクリア(Is that clear?)の意味は?「イダックリア」に聞こえる理由と警察ドラマでの使い方

海外ドラマを見ていると、上官が部下たちに指示を出し終えたあと、全員を見渡して短く一言だけ付け足す場面があります。

字幕は「分かったな?」。

でも、耳に届く音は「イダックリア」。

その正体が、Is that clear?——書けば「イズザットクリア」——

この記事では、なぜそう聞こえるのか、どんな場面で使われるのかを解説します。

Is that clear? の意味

Is that clear? の意味は、「分かったな?」「いいわね?」です。

直訳すると「それは明確ですか?」。ですが実際の会話では、相手が理解できたかを確かめているというより、念を押しています。

日本語なら「いいな?」「返事は?」に近い響きです。立場が上の人が、下の人に向かって使います。

「イダックリア」に聞こえる理由

つづりをそのままカタカナにすると「イズザットクリア」です。ところがドラマで聞こえてくるのは「イダックリア」

理由は3つあります。

ひとつめは、that の th の音です。カタカナでは「ザ」と書く習慣ですが、実際は舌先を上の前歯の裏に当てて出す音で、日本語の耳には「ダ」に近く届きます。

ふたつめは、Is の s と that の th が溶け合うことです。s は「ズ」と濁る音、th は舌先を歯に当てる音で、口の中の位置がとても近いからです。速く言うと2つがひとつになり、「イズザッ」が「イダッ」ほどの短さに縮みます。

みっつめは、that の最後の t が消えること。すぐうしろに clear の「ク」が来るため、t が飲み込まれて音として出てきません。

発音記号で書くと /ɪz ðæt klɪr/ です。単語だけ見れば t はちゃんとあります。でも文の中で速く言うと、ほとんど聞こえなくなります。

こうして「イダッ」+「クリア」がくっつき、「イダックリア」と耳に届きます。

使われる場面

警察ドラマでは、上官が部下に指示を出したあとの締めくくりとして登場します。

私がよく耳にするのは、シカゴP.D.です。

シーズン8の最終話で、特捜班のキム・バージェス巡査が行方不明になった回がありました。21分署の全員で捜索にあたることになり、ふだんは受付デスクに座っている巡査部長のトゥルーディーが、集まった面々に次々と指示を飛ばしていきます。「何が何でも見つけるわよ」という勢いで締めくくったのが、この「イダックリア!」でした。

もうひとつ覚えているのが、ケビンが自分より立場の下の相手に指示を出している場面です。彼は特捜班のメンバーですが、もとはパトロールの制服組から上がってきた巡査です。ふだんは物腰のやわらかい彼が、この一言だけ声のトーンを落として言うので、よけいに耳に残りました。

どちらも共通しているのは、指示を出した側が「これは決定事項だ」と示している点です。

Is that clear? のニュアンス

Is that clear? は疑問文の形をしていますが、相手の答えを待っているわけではありません。

選択肢を渡さず、従うこと自体を確認する言い方です。だから返ってくるのは「Copy that.」のような短い一言で、話し合いにはなりません。

「Is that clear?」への返事

Is that clear? と言われた側は、言い返さずに短く答えます。

教科書どおりなら「Yes, sir.」、相手が女性なら「Yes, ma’am.」です。ドラマでも実際に耳にします。

ただ、指示を受けたあとの返事としてよく出てくるのが「Copy that.」です。無線でも対面でも使えるので、こちらを耳にする場面も多いです。

Copy that は「カピダッ」と聞こえます。この場面とセットで出てくる言葉です。

まとめ

Is that clear? は「分かったな?」という意味で、立場が上の人が指示を締めくくるときに使う一言です。

つづりは「イズザットクリア」ですが、that の t が消えて「イダックリア」と聞こえます。警察ドラマで指示を出す場面が来たら、最後のひと言に耳を澄ませてみてください。

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